この記事では、社労士事務所の実態について紹介しています!
これまで5つの社労士事務所で働きました。
社労士事務所=ホワイトな職場だという先入観がありましたが、すべての事務所がブラックだと感じました。
どう考えても、転職失敗です。笑
私の経験をもとに社労士事務所がブラックだと感じた理由と、転職活動で注意したいポイントをお話ししますね。
最後には、社労士事務所以外の選択肢も紹介しています!
社労士の資格を活かしたい方や、転職を考えている方たちが、私と同じ失敗をしないように願っています!
社労士事務所の仕事内容
社労士事務所では、主に次のような業務を行っています。
- 社会保険、労働保険に関する事務手続き
- 給与計算
- 就業規則、雇用契約書等の作成
- 助成金
- 社会保険、労務管理に関する法律相談
事務所によっては給与計算は受けないところ、助成金に特化したところなど、特徴があります。
また、担当する顧問先に対して上記すべてを自分一人で行う場合と、業務で縦割りの担当制を取っている場合があります。
どちらも一長一短ですが、顧問先の手続きは自分ですべて把握している方が業務はやりやすいです。
社労士事務所の仕事はきつい!
社労士事務所で働くのは、精神的・肉体的・金銭的に本当にきついです。
「法律家」として求められるレベルの高さ、恒常的な長時間労働。色々すりへります……。
具体的にどんなことがあったか、紹介していきますね!
常に足りないマンパワー
すべての元凶は、ここに尽きると思います。
ひとが足りない → 仕事が終わらない → ひとが辞めていく
ひとが足りない → 教えてくれるひとがいない → ひとが辞めていく
この悪循環から抜け出せない事務所が非常に多いです。そのため、常に求人が出ています。
未経験でも専門知識を求められる
「未経験なのに求められるレベルが高すぎる」と辞めていくひとはとても多いです。
社労士資格を持っていて知識があっても、それを実務と繋げるには、ある程度の時間が必要です。
多くの事務所は人手が足りないので、新人教育をする暇がありません。
それなのに「未経験大歓迎!」となっています。
ひどい場合は、社労士の勉強経験もない未経験社員にさえ、顧問先の労務相談を担当させます。
顧問先は、こちらが未経験者でも関係なく、法的な判断を求めます。
ミスが許されない給与計算
社労士事務所では、給与計算を受託している事務所が多いです。
毎月発生する給与計算は、ミスが許されません。企業の人事部や総務部で給与計算をしていた方ならよくわかると思います。
実は、企業で経験していたひとほど注意が必要です。
なぜなら、社労士事務所の給与計算は、1社だけじゃないのです!
締め日も支払日も違う、勤怠の集計もバラバラな会社を、場合によっては10社以上担当します。しかも、会社によって計算方法も全く変わってしまうのです。
自社の給与計算だけでも大変なのに、です。
ここまで読んだ方はピンときているかもしれませんが、社労士事務所は人手が足りません。もちろん、自分の担当以外の給与計算を手伝う余裕なんてありません。
朝から晩まで無理難題を持ちかける顧問先
社労士の本業ですが、これがとにかく厄介です。笑
規模が小さな顧問先の社長ほど、こちらの都合などお構いなしに「今日中にこれをやれ!」と連絡をしてきます。
休日だろうが早朝も夜間も、本当に関係なく連絡してくるひともいます。
こちらの依頼は無視しますが、自分たちの依頼は最優先事項です。
顧問先から連絡が無かった退職者の離職票が今日中にいる!と言われた時は、他の業務をすべて止めて電車でハローワークに向かったことがあります。ふざけています。笑
個人事務所は特に、代表のさじ加減で顧問先の対応が変わるため大変です。
せめて、勤務時間外は顧問先と連絡が取れない状況を作ることが大切です。
社労士事務所の一番の繁忙期は夏
常に忙しい社労士事務所ですが、毎年6~8月にかけてが一番の繁忙期になります。
この時期は「労働保険の年度更新」と「社会保険の算定基礎届」が発生します。
どちらも申請期限があり、特に年度更新は保険料の納付もあるため期限厳守で処理をすすめないといけません。
社労士事務所である以上、この繁忙期を避けることはできませんが、なるべく負担は減らしたいですよね。
春の新卒入社 冬の年末調整
夏ほどではありませんが、春は新入社員の処理が多くなる傾向があります。
本来よくないことですが、いまだに社労士事務所で年末調整を受託していることが多いです。顧問先が協力的じゃないため、年末調整が終わらず冬休みがずれ込む、といった悲しいこともありました。
面接時に必ず確認しましょう。
こんなに働いても安い給料
難関の国家資格であるにも関わらず、社労士事務所の給料は全体的に低いです。
労働時間と業務量のわりに、基本給の基準がとても低いです。
資格を持っていても手当は5,000円~10,000円ほど。手当が付かない事務所もあります。
社労士会への会費が自己負担だと、手当ではカバーできないこともあります。
大手事務所に行ければ、一般企業並みの給与水準になりますので、長く活躍したい方は頑張って大手を目指して欲しいと思います。
残業代が出ないのは当たり前!?
固定残業代になっている事務所が多いですが、時間を超えてもその分が出ないことが多々ありました。
サービス残業です。
先ほど紹介したように、LINEで休日に対応しても残業になりません。22時以降に顧問先との打ち合わせがあっても、タイムカードを切って対応していました。
ただし、全く残業が無い事務所もあります。それはそれで、低い基本給だけの給料で生活が大変になります。
ボーナスが無い
ボーナスなし、よくあるんです!
毎月の給料が少なくても、ボーナスがあるなら頑張れる事って、ありますよね。
個人事務所はボーナスが無いか、年間を通して1ヶ月分と少額だったりします。
あなたのライフプランに合わせて、ボーナスが必要かどうか、見極めましょう。
退職金がないか、少額
こちらも個人事務所に多いです。
退職金共済に加入する事務所もありますが、勤続5年以上が対象だったりするので、まずもらえることは無いと思います。
社労士法人でも退職金制度がない事務所があるので、求人票をよく確認しましょう。
私が転職活動に失敗した原因
ここまで、私が勤めていた社労士事務所で実際に経験した待遇などを紹介してきました。
どこに行っても結局失敗に終わった、社労士事務所への転職。
なぜだろうと考えたとき、自分だけで探していた、という事に気付きました。
社労士事務所で働く前は転職エージェントを使って、担当者さんに色々な相談をしながら進めていたんです。なので、一般企業への転職は失敗したことがありませんでした。
その時に使っていた転職エージェントが、MS-Japanです!
人事部や経理部と行った管理部門、社労士などの士業に特化した求人が豊富で、担当者さんも業界のことに詳しく安心して相談ができました。
一般企業から社労士事務所に転職するときも、継続してMS-Japanを使っていれば良かったと後悔しています。
どこかあるだろう、という安易な気持ちで自分だけで進められる転職サイトだけを使ってしまったのです。
そのため、求人企業がどのような事務所か、事前に知ることができず、結果として採用後にアンマッチに気付いたのです。
社労士資格は一般企業で活かせる!
頑張って合格した社労士資格を活かすために、社労士事務所への転職を考えているあなたに伝えたいことがあります。
社労士の資格は、一般企業でも活かせます!
いまは勉強中で資格を持っていないあなたにも、伝えたいことがあります。
社労士事務所は忙しくて、試験勉強できません!
大きい企業ほど人事担当者に有資格者がいる
もしあなたが一般企業に勤めているとしたら。会社に勤務社労士がいないのなら、あなたがパイオニアとして活躍する方法もあります!
独立を目指す方も、社労士としてのキャリアを積みたいのなら、企業勤務で得られる恩恵(給与・福利厚生)を捨ててまで、すぐに社労士事務所に転職する必要はありません。
プライム上場企業の人事部には、社労士資格をもった担当者が普通に在籍しています。規模が大きな会社ほど、社労士として活躍する社員がいるのです。
MS-Japanは管理部門と士業の求人に特化!
MS-Japanは大企業から有名な大手士業事務所まで、管理部門と士業に特化した求人が豊富に掲載されています!
私も以前、大手企業の管理部門に転職をした際に利用していました。
登録後の面談では新卒時からのキャリアや、仕事に対する考え方、今後のキャリア志向などをヒアリングしてもらいます。
担当者さんから紹介される求人は、細かい部分まで希望通りの企業が多く、安心して応募することができました。
当時は社労士事務所を希望していませんでしたが、多くの事務所が求人を掲載しているのを見ていました。
これから社労士事務所への転職を考えているあなたも、ぜひMS-Japanに登録してみてください!
登録は無料なので、まずはどんな求人があるかを見てみるのもアリです。
担当者さんと二人三脚で転職活動を進めれば、私のような失敗はせず、必ず条件の良い求人に出会えます!
社労士事務所で働くことは、大変なことが多いです。
それでも私が辞めずにいるのは、やりがいも大きいから。
こちらの記事では、社労士事務所で得られるやりがいを紹介しています!
興味がある方はぜひ読んでみてください。
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