こんにちは!わとそんです!
読者の皆さんの中には、「社労士を目指したい!」とか「実務経験を積みたい!」という理由から社労士事務所への就職・転職を目指している方が多いかと思います。
でも「社労士事務所ってどんなとこなの?」と思っていませんか?
わたしも転職活動をしている時に、どんな社労士事務所があるのかわからず困っていました。
そこで、社労士事務所5カ所で通算5年勤務(継続中)をしている筆者が、社労士事務所の特徴を5つにまとめてみました。
記事の後半では、社労士事務所への転職に関する記事もまとめ紹介していますので、転職活動の参考にしてみてくださいね!
※事務所によって大きく異なります。あくまで私の経験と身近な社労士仲間の話です!
社労士事務所によって様々な特徴がある!
これまでにいくつかの事務所を経験してきましたが、それぞれに特徴を持っています。
就職・転職を目指す際は、その事務所にどんな特徴があり、あなたの希望に合っているのかをしっかり見極めることが大切です。
私が経験した事務所の特徴をいくつか挙げてみますので、参考にしてみてくださいね。
- 税理士事務所併設の社労士法人
- 開業社労士の独立系個人事務所
- 飲食業に強い、ベンチャー企業が多い、助成金に特化しているなど得意分野がある
- 少数の顧客に質の高いサービスを提供しているため顧問料が割高
- 一般企業出身の代表、逆に士業経験のみの代表
「社労士事務所」にもいろんな特徴があるんだね
税理士事務所併設の社労士法人と個人社労士事務所
社労士事務所には、他の士業事務所が併設されているところと、社労士単独の事務所があります。税理士事務所や行政書士事務所と併設されることが多いように感じます。
私は税理士事務所併設事務所と単体事務所の両方を経験しましたが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
税理士事務所併設のメリット・デメリット
メリット
- 税理士事務所の顧客がそのまま社労士事務所の顧客になることが多く、新規獲得の営業活動が少ない
- 顧客からの税務面の相談にすぐ対応でき、質の高いサービスが提供できる
- 給与計算や年末調整業務の情報共有が可能
- 法人の規模が大きい場合が多く、働く上で安心感がある
デメリット
- 税理士事務所からの紹介が断れないため、社労士事務所側で業務が追いつかずキャパオーバーになりがち
- 担当する顧客数が多く業務量も増え続けるため、退職者が多く定着率が低い場合がある
税理士事務所併設の事務所で働いていた頃は、とにかく人の入れ替わりが激しく、半年いれば長い方だった事もあります。3カ所で働き、3カ所ともがそうだったので、正直あまり良い印象がありません。
定着率が低く常に人員不足なので求人は多く、特に未経験者OKとなっていることが多いです。私もそうでしたが、まずはこのような事務所で経験を積み、経験者採用のみの事務所を目指すのも良いかもしれません。
もちろん事務所によって状況は違うため、長く勤務する人が多い事務所もたくさんあります。私の実力ではそのような事務所に入れなかったことが大きいですが、とりあえず運が悪かったなぁと思っています。笑
開業社労士の個人事務所のメリット・デメリット
メリット
- 代表社労士が自力で獲得した顧客が多く、比較的長い付き合いがあるため業務が進めやすい
- 税理士事務所併設事務所に比べて新規顧客の増加がなだらかなため、業務量と従業員数のバランスが取りやすく勤続年数が長い
デメリット
- 代表社労士次第ですべてが決まることが多い
- 少人数の事務所が多く、教育体制や評価制度がない
私の経験上、税理士事務所併設の法人よりも勤続年数が長く5年10年と勤めているベテランが多い印象です。一方、代表社労士と喧嘩別れになり翌日から来なくなった人が何人もいる事務所もありました。
また業務に対する評価する人が代表のみで、評価制度も教育体制も整っておらず、昇級や賞与の基準が曖昧なことがあります。一般企業からの転職の場合、こういった部分に不安を感じる方も多くいます。
もし個人事務所での勤務を目指すのであれば、滅多に求人がでない事務所を選んだほうが、長く勤めることができるかもしれません。デメリットにも挙げましたが、すべて代表次第です。法人事務所以上にトップダウンだと考えた方がいいでしょう。
特化した得意分野を持つ社労士事務所
ある程度規模が大きな社労士法人になると、特定の業態に強みを持っていたり、助成金申請に特化しているといった特徴を持つところがあります。
特定の業種・業態に特化しているところは、併設している税理士事務所や会計事務所と連携しているこが多いです。
そのため、顧問先の経営をバックアップしているという醍醐味があります。
助成金に特化している場合は、少し注意が必要です。
このタイプの社労士事務所は「成功報酬」で経営が成り立っているため、なんとしても助成金を取っていく!というスタンスになります。
顧問契約よりもスポットで対応がメインになるので、依頼先の労務管理状況が把握できないまま、成功に導かなければいけません。
社労士としての知識や経験よりも、コンサル的な側面も大きくなります。
少数精鋭で質の高いサービスを提供する社労士事務所
個人事務所の中には、代表と社員が1名、パートが1名の計3名で成り立つような事務所が存在しています。顧問先が数件ながら、きめ細やかなサービスを提供することで、高額な顧問料となっている場合もあります。
事務所のキャパに合った業務量しか受注しないため、顧問先にしっかり向き合った仕事が出来ることが一番の魅力です。
業務が追いつかずにパンクするようなことはなく、定時で帰宅できますし、給与水準も高めです。余裕を持って仕事が出来るので、働く人たちも穏やかです。
ひとが足りていない社労士事務所が多い中、このような経営方針で着実に利益を取っていくタイプは珍しいです。
ただし、このような事務所はめったに求人が出ません。出たとしても経験者のみ募集の場合が多いです。
別の社労士事務所への転職を検討しているのなら、常にアンテナを張って情報収集を欠かさず行いましょう!
代表の「会社勤め経験の有無」で大きく変わる!
この記事を読んでいる多くの方が、いわゆる「普通の会社勤め」をされていると思います。
わたしもそうでした。
普通の会社で人事部に所属して、キャリアアップのために社労士事務所に転職しました。
そして社労士事務所で働いて強く感じたのが「普通の会社と全然違う」という事です。
ひとによっては、この違いが大きなストレスとなって辞めていくこともあります。
さらに、この違いは事務所の代表が「普通の会社で働いたことがあるかどうか」によっても変わってきます。
普通の会社である程度の経験をした代表は、人数が少なくても事務所を「組織」として作り上げていきます。そのため先述した違いは小さいです。
代表が会社勤務をせずに士業事務所経験しかない場合、そこは「会社」ではなく「同志の集まり」の延長です。なんとなく大きく成長して、なんとなく売り上げが伸びるので、アメーバのようなイメージです。
このタイプの社労士事務所で働いていた頃、未経験の方が短期間で退職していくのを何度も目の当たりにしました。
退職時の面談でも「普通の会社と違いすぎる」「会社についていけない」と言われることが多かったです。
代表にフィードバックをしても、全くピンとこない人が多かったのも印象的でした。
社労士事務所への転職を考えている方は、気になる事務所を見つけたら、必ずホームページで代表の経歴を確認しましょう。
どのような会社であれ、会社勤め経験の有無は、事務所の方針に大きく影響しています。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
社労士事務所には様々な特徴があり、特徴によってメリット・デメリットがあることを紹介してきました。どんな業界でもそうですが、それぞれに一長一短がありますので、面接で不安を解消しましょう。
あなたが社労士事務所を選ぶ際の、ひとつのヒントになれたら嬉しいです。
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今後もこのブログでは、社労士事務所を目指す方のためにいろんな情報をお伝えしていきます!
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転職活動の役に立つと嬉しいです。
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